Utoya 22. Juli [Movie]
Utoya 22. Juli
Director: Erik Poppe
Writers: Siv Rajendram Eliassen ,Anna Bache-Wiig
Stars: Andrea Berntzen, Aleksander Holmen, Solveig Koløen Birkeland
Runtime: 97mins
最近、安全とされていたニュージーランドでも
発生した無差別銃乱射事件。
本作も安全と言われていた
ノルウェーのウトヤ島で2011年7月22日に
起こった無差別銃乱射事件を、
生存者の証言に基づき映画化した作品ですが、
この事件は、日本ではあまり語られていなかったと思います。
ノルウェーの首都オスロの政府庁舎前で、
車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、街が混乱している最中、
オスロから40キロ離れたウトヤ島で、この事件が発生しました。
この日は、Utoya島でノルウェー労働党青年部が
サマーキャンプを行なっていて、そこに居合わせた
10~20代の若者たちが犠牲になってしまいました。
犯人は、極右思想の持ち主である32歳のノルウェー人、
アンネシュ・ベーリング・ブレイビクという男で、
この男は、政府の移民政策に不満を抱きこのテロを引き起こし、
政府庁舎前の爆弾で8人、Utoya島の銃乱射で69人を殺害し、
単独犯としては史上最多となる77人の命を奪ったのです。
本作は、97分の作品ですが、
この男は、Utoya島で72分間、銃を乱射しており、
このシーンをワンカットで撮影しています。
映像にこのテロリストが現れるのは、ほんの数秒、
崖の上から銃を撃つ姿がボヤッと現れるだけで、
あとは、若者ちたが逃げ惑うシーンと、
それぞれの若者の葛藤と恐怖、
それと遠くや近くで聞こえる銃声のみで
構成されており、72分間、肩に力が入り過ぎて疲れた。
映像だけで、これほど疲れたので、
この日、Utoya島にいた若者達の心中を察することなど
私には到底出来ないし、今でも、このトラウマから
逃れられていないだろうと思います。
こういう事件ばかりで、
それを止めことが出来ない世界。
私たちにできることは何なのだろうか。
悲しい。
全ての犠牲者に黙祷。
なお、本作を評価するのは意味がないので、
★の数は控えさせていただきます。