Rogue

Rogue
Director: M.J. Bassett (as MJ Bassett)
Writers: Isabel Bassett, M.J. Bassett
Stars: Megan Fox, Philip Winchester, Greg Kriek
Runtime: 1h45min
★ 6.1

巷の評価は散々だけれど、
私は、それほど悪い印象はない。
主役の Megan Fox が素敵なので、
それを観ているだけでも満足(笑)。



物語も、人質救出作戦を描きながらも、
制作者の伝えたいことは他にあった。

作品を観ていれば途中で伝えたいことは察しがつくけど、
それは、最後のテロップで確実となる。



アクションシーンはありきたりだけど、
作品全体とてしは、そんなに悪くない。
そこそこに楽しめる作品だと思います。

The Gentlemen

The Gentlemen
Director: Guy Ritchie
Writers: Guy Ritchie, Ivan Atkinson
Stars: Matthew McConaughey, Charlie Hunnam, Michelle Docker
Runtime: 1h53min
★ 6.9

この手法も過去にも用いられていたので、
現代は、本当に新しい表現の仕方は、
もう存在しないのかもしれない。
それでも、Guy Ritchie らしくまとめられた作品でした。
アクションを楽しむというよりも
台詞を楽しむ作品だと思います。



語り部は、ヒューグラント、
それにコリンファレルなどの俳優が
それぞれの個性で作品に味付けを施している。
少しかったるいところはあるけれど、
要所要所は、アクションシーンを差し込み退屈させない。
ある意味で騙し合いの物語だけれど、登場人物も多く、
しっかりと台詞を追っていかないと楽しめないので、
もう1度観たくなる人はいるのではないでしょうか。

Steve Cropper / Fire It Up

Steve Cropper
Title: Fire It Up
Produce: Steve Cropper
Recoded: Homeone Studios & RCA Studio, Nashville,TN
Photography: Michael Wilson
Source: 1Disc
Runtime: 39min
★ 6.1

前作の方が良かったと思います。
取り立てて皆さんに伝える何かが、
この作品にあるわけではない。

爺なので現物が欲しくて、
贔屓にしているアーティストの作品は、
ついついポチしてしまうのであるが、
そろそろ、この買い方も止めないといけないと
最近つくづく感じています。

本作を愛して、あとどれくらい聴くのかなと思ったら、
我が家にこれ以上なくてもよい部類に入るので、
Steve Cropper の作品を購入するのもこれで終わりとしよう。



数年前に Billbord で観た彼の演奏には
がっかりさせられたけど、
本作は、Cropper が続けている音楽が収録されており、
こうしてアルバムで聴けば、悪くはないけど、
それ以上の作品でもないのが現実です。

ちなみに、8 曲目は Paul Rogers の曲です。

Tubular World / Tubular Bells

Tubular World
Title: Tubular Bells
Produce: Robert Reed & Paul Harris
Cover Works : Tenllado Studio
Source: 2CD
Runtime: 1h41min
★ 9.1

これは、誕生日頂いた CD です。

Mike Oldfield の BBCドキュメンタリーの
出来に不満を持った Robert Reed、Paul Harris が
Tubular Bells の制作に関わった人々にインタビューをした。

その中で Exposed のドラムがモノの1とトラック録音
だったということなどの真実を知り、
12 時間のインタビューを 4 時間にまとめた。



次にそのサントラをどうするかということなり、
オリジナルを使うには、手続きが煩雑なため、
多くのミュージシャンが演奏したトラックを
トム・ニューマンが新たにミックスしたもの
使うことになり、本作が完成したという次第。

Disc 1 は、トム・ニューマンがミックスした Tubular Bells
Disc 2 は、その個別トラックが収録されています。

Tubular Bells Heads にとっては
堪らない企画です、ドキュメンタリーもみたい。

番外編
誕生日の頂き物。
ありがとうございます。
使わせていただきます。

Peter Frampton Band / Frampton Forgets The Words

Peter Frampton Band
Title: Frampton Forgets The Words
Produce: Chuck Ainlay & Peter Frampton
Recoded: Studio Phenix Nashville,TN
Photography: Austin Lord
Source: 1CD
Runtime: 48min
★ 8.7

2019 年「All Blues」に続く1年半ぶりの新作は、
自身のバンドと共に制作したインストカヴァー集で、
2007 年にグラミー賞「最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム」
を受賞したアルバム「Fingerprints」の続編に位置付けられています。

どの曲も、Frampton のギターの音色が心地良過ぎます。
柔らかい音色で聴く者の心を穏やかにしてくれます。
フュージョン系のサウンドですが、
それとは違う何を感じさせてくれる作品でした。

彼は徐々に指が動かなくなる難病で、
19 年から Farewell Tour をしていますが、
指が元気な間に、アルバムのタイトルの通り、
指で詩を歌いたかったのだと思います。
私の Favorite は、Bryan Ferry の Avalon です。



Radiohead: Reckoner
Sly Stone: If You Want Me To Stay,
Lenny Kravitz: Are You Gonna Go My Way
David Bowie: Loving The Alien
Stevie Wonder: I Don't Know Why
And More.

番外編
余談になりますが、
YouTube で彼の Studio Phenix
を紹介しているのですが、
呼び鈴を押すとあの名曲のメロディーが流れます。
我が家にも付けたいシステムだ。

Two Distant Strangers

Two Distant Strangers
Directors: Travon Free, Martin Desmond Roe
Writer: Travon Free
Stars: Joey Bada$$, Andrew Howard, Zaria
Source: Netflix
Runtime: 29min
★ 6.1

今年のアカデミー賞で、短編作品賞を受賞。
今、流行りのループを用いて人種差別問題を語った。

表現が単刀直入で分かりやすい。
アフリカンアメリカ人は、どんなに警察との問題を
避けようとしても、何か理由を作られて
問題視されてしまう歴史が繰り返えされていることを
揶揄して、この作品を制作したのでしょう。



語り尽くされているテーマで、
絶対に無くならない永遠の問題だと思います。
争いのない平和な世界を実現するために
世界中の誰しもが取り組まなければいけない問題を
この短い作品でとても巧く表現したと思います。

Bruce Hornsby の The Way It Is
が最初と最後に使われています。

Stowaway

Stowaway
Director: Joe Penna
Writers: Joe Penna, Ryan Morrison
Stars: Anna Kendrick, Daniel Dae Kim, Shamier Anderson
Source: Netflix
Runtime: 1h56min
★ 4.8

Netflix の新作です。
登場人物は 4 人だけ。
宇宙を舞台にした作品には良くある設定。



そして、閉ざされた宇宙船の中、
皆さんも想像がつきそうな物語の設定。
邦題に騙されて期待しない方が良いと思います。
結末にしても…。

ここのところ、宇宙が舞台になっている作品には、
がっかりの連続です。
映画界全体に言えることですが、
もう、宇宙を舞台とした作品には新たなテーマ、
企画は見つけ出せないのか。

Ma Rainey's Black Bottom

Ma Rainey's Black Bottom
Director: George C. Wolfe
Writers: Ruben Santiago-Hudson
Stars: Viola Davis, Chadwick Boseman, Glynn Turman
Source: Netflix
Runtime: 1h34min
★ 6.1

原作は、1984 年にブロードウェイで初演された、
黒人劇作家 August Wilson の出世作。
同じウィルソン作の「フェンス」の映画化で
監督＆主演を務めたデンゼル・ワシントンが製作にまわり、
同作でアカデミー賞助演女優賞を受賞した Viola Davis が
主人公の Ma Rainey を演じた。
劇伴を担当したのは、サックス奏者の Branford Marsalis。
第 93 回アカデミー賞で衣装デザイン賞、
メイクアップ＆ヘアスタイリング賞の 2 部門を受賞しました。



ベッシー・スミスのように評価されていない、
Ma Rainey という Blues Singer の生き様、
Blues の持つパワーと意義を通して、結局、
本作も1920 年台から続くアフリカンアメリカン
への差別問題を訴える作品でした。
ただし、August Wilson の凄いところは、
この癖の強い Ma Raineyという人物を良く見せようとはせず、
包み隠さずありのままの彼女を描いていること。
( メイクや体つきなど、どうしても「淡谷のり子」とダブってしまう、
いや、淡谷のり子は Ma Rainey を知っていて彼女の影響を
受けていたのかもしれませんが、Ma Rainey の
写真は 7 枚しか現存していないらしい )



また、当時の音楽業界は、白人がスタジオで大儲けをする。
それは、アフリカンアメリカンに歌だけ録音させ、
その対価としてギャラを支払うだけで、
レコードの売り上げへの対価は支払われない。
著作権の問題についても本作はチクリと表現しています。



そして、本作は、これらのことがほとんど、
スタジオとスタジオの地下室で語られていく。
これは、「マイアミの暑い夜」の
ホテルの部屋で延々と続く4人の会話を思い出しました。
ただし、監督は、そこにシカゴの暑い夏(実際は冬に録音されている)
を設定することで、アフリカンアメリカンの苛立ちを倍増させていく。



そして、ある物を使い、本作の主題を
的確に表現していますが、
その使い方には天晴れをあげたい。

Fighting with My Family

Fighting with My Family
Director: Stephen Merchant
Writer: Stephen Merchant
Stars: Dwayne Johnson, Lena Headey, Vince Vaughn
Runtime: 1h48min
★ 7.1

ペイジとその家族を描いたドキュメンタリー、
「The Wrestlers：Fighting with My Family」に感銘した
Dwayne Johnson が、イギリスの映画製作会社と
タッグを組んで映画化した作品。
イギリス人だけど、アメリカンドリームを達成した実話。



今のプロレスには興味がないけど ( 18年前、
1度だけ WWE Smackdown を横浜アリーナで観た )、
昔は、新日本ブロレス、全日本プロレス、国際プロレス
を熱心に観ていた人間なので、本作を楽しく鑑賞しました。



コメディタッチなところはあるけれど、
家族愛があり、素敵な家族だからこそ、
意外に力を貰える作品だと思います。

Sound of Metal

Sound of Metal
Director: Darius Marder
Writers: Darius Marder, Abraham Marder
Stars: Riz Ahmed, Olivia Cooke, Paul Raci
Runtime: 2h
★ 7.2

2020 年 12 月に Amazon Prime Video で公開され、
第 93 回アカデミー賞で作品、主演男優、助演男優など
6 部門にノミネートされ、編集賞と音響賞の 2 部門を
受賞した作品です。
本作を観れば、アカデミーでの音響賞は当然だと思います。

昨年、耳の調子が悪くなったこと、
網膜剥離で目が不自由になったこと、
7,8 年前に 1 箇月ほど味覚と嗅覚いしなくなったこと、
その時々で、何で、自分がこんな目に遭うのだろうと思う。
耳の調子、味覚嗅覚は、治ったので良かったけど、
嗅覚がなくなっていた時は、本当にブルーな気持ちでした。

本作やこの手の作品を観ると、
健康な体さえあれけば、
何でも出来るのだから、健康に感謝して、
何事も楽しんで頑張ろうという気持ちになる。



私も、今だに目の不自由さに苛立ちを覚える生活だけど、
見えないわけではないのだから、
そんな悩み小さいことだと思うようにしている。

人間が持つ五感のどれかが奪われたら、
あなたはどう生きていきますか。
それを受け入れて折り合いをつけて
生活していくことの困難さをか語ってくれる作品でした。



エンドロールに流れるバラードは、
作品冒頭に流れる激しいメタルサウンドとは対照的で、
それは主人公の心の変化を現した結果であり、そこには、
静寂な心を手に入れてくださいという制作者の意図が
あるように思えました。

私は、健康で平凡な生活、それが一番の幸せだと思うのです。


追伸
先日、レポートした JBL のイヤフォンですが、
あれから、イヤーチップの大きさなどを調整したら、
ノイキャンがかなり効くようになり、
その点は、フラストレーションが
なくなったことを報告します。
本作を観た後では、こうして、
好きな音楽が聴けることがどんなに幸せなことなのか
を改めて考えさせられます。