Bad Luck And Trouble / Lee Child [Book]
Bad Luck And Trouble
Writer: Lee Child
Source: 講談社文庫
Price: 2,200円
★ 7.0
この Reacher シリーズは、
もう 20 作品以上刊行されているらしい。
そして、翻訳されているのは、
1 作目から順番にということではないので、
私が何作品読んだかは、調べないと分からないけど、
本作は、今年にデジタルで出版された最新のものだった。
この作品との出会いは、
トム・クルーズが制作した映画が始まりだった。
このシリーズは、サクサクと読めてしまうので、
あっという間に読了。
何も読むものが見つからない時のために、
まだ読んでいない翻訳されている、
このシリーズを探しておこうと思う。
ハリウッド映画の終焉 [Book]
ハリウッド映画の終焉
Writer: 宇野 維正
Source: 集英社新書
Price: 998円
★ 5.1
本書に書かれている作品は、
1 作を除いて全て鑑賞していたので、
本書を読んでみました。
コロナ禍を挟み、ハリウッド映画の制作数も減っているし、
日本の劇場で観られる作品も減っている。
それらの理由を有名なハリウッド作品をベースに
書かれたもので、作品ごとに細かいことを知れたのは、
勉強になったけど、語られている終焉については、
はっきりとした答えを出していないと思う。
レコードや CD が復活していることを考えれば、
私は、将来、劇場も盛り返す時期が来ると思う。
映画好きとしては、そう信じたい。
全てが評価される作品ではないけど、
映画を作り続けることが重要であり、
それはこれからの若者の映画に対する熱意に
託されているのだと思う。
いつの時代もリーダーは現れるものだ。
Trejo [Book]
Trejo
Writer: Donny Trejo
Source: 早川書房
Price: 3.564円
★ 8.0
この自伝を見つけた時、当然、読むべきものとして
すぐにポチりました、値段など関係ありません(でも高い)。
私が知っていた知識は嘘だということが、
本書を読んでわかりました。
内容は、刑務所、メキシカンマフィア、社会貢献、映画、結婚、
家族、神のことを堪能できる内容でした。
特に社会貢献はすごく、
愛すべき人物だということを
確認できる自叙伝で大満足でした。
また、まだまだ観ていない彼の出演作品が
あることも知ることができたので、
今後、観る機会があれば観ていきたい。
日本も街角で気軽にタコスが食べられるようになるといいな。
Heat 2 [Book]
Heat 2
Writer: Michael Mann
Source: ハーパーコリンズ・ジャパン
Price: 1,430円
★ 7.8
映画 "Heat" の続きを Michael Mann が
小説として書き下ろしました。
そして、本作もアダム・サンドラーで
映画を撮る話が進行しているようです。
小説の冒頭、映画 Heat の簡単な説明があり、
本作に入るので、映画を観ていなくても、
十分に楽しめる物語となっています。
ラストシーンは、あの場面を思い描かせてくれました。
ハードボイル小説に近く、
何本もの物語が当時に進行していくので、
最後まで飽きることなく読めます。
Michael Mann は 80歳 だけど、Heat 3 も書くのかな。
音楽関係のネタは、多過ぎて書ききれないぐらい、
80 年代のアーティスト、曲名が登場しました。
How Music Works / David Byrne [Book]
How Music Works
Writer: David Byrne
Source: イースト・ブレス
Price: 3,380 円
★ 7.0
本作は、 2012 年刊行の「HOW MUSICWORKS」
ハードカバー版を元に、2017 年に加筆して
刊行されたペーパーバック版を底本に翻訳したものです。
とても面白く読めました。
David Byrne の人柄も音楽に対する意識の高さも素晴らしい。
自分の音楽だけではなく、音楽業界の裏話、音楽でお金を稼ぐには、
世界の至るところにある多様な音楽とリズムの吸収と探究。
劇場の存在意義とそれぞれの劇場が持つ特性、
その特性を活かした Show を構築していくことを
考えるプロフェショッナルな考え方。
私の知らない音楽の世界を色々と勉強できた。
こうした彼の探究心が止まないから、
American Utopia のような楽しい Show が実現できるのだ。
こうした音楽本は、高額なので、全ての方には推薦できませんが、
音楽そのものを楽しめる作品でした。
No Country For Old Man [Book]
Razorblade Teras [Book]
Razorblade Teras
Writer: S.A. Cosbu
Source: ハーパーコリンズ・ジャパン
Price: 1,320 円
★ 6.9
著者としては 3 作目の作品。
2 作目と同様に本作も色々と賞を受賞したらしい。
物語は、LGBT、人種差別、家族愛、政治、親と子の感情、
Buddy という要素を詰め込み、まあまあ軽快に語れていく。
それでも、ある意味、ありふれた物語の展開であることは歪めない。
これだけ、本を読み、映画を観てきた私にとっては、
そうそう、全てが真新しい物語など現れるわけではない。
Buddy の片割れが本物のカントリーが好きという設定なので、
音楽は、グレッグ・オーマン、ジョージ・ジョーンズ、マール・ハガード、
アルバート・キング、ウェイロン・ジェニングスなど歌手名、
Mama Tired という曲名などが使われていた。
Uncommon Type [Book]
Uncommon Type
Writer: Tom Hanks
Source: 新潮クレスト・ブックス
Price: 2,376 円
★ 5.8
俳優 Tom Hanks が書いた 1 編の小説に目が止まり、
出版会社が彼と契約して 3 年で、この本が完成した。
短編としては、どうかもいう終わり方も多いけど、
この中から映画化してもいいなと思えるものも何編かあった。
そして、タイプライターの蒐集家でもある彼がこだわったのが、
全編にタイプライターのくだりを入れたこと。
(最初はの作品も構成し直し、一文入れたということ)。
昔、兄貴がタイプライターで、
カセットテープの標記を作っていたので、
私は、中学生の時に兄貴から使い方を教わった。
文字を打刻する音が気持ちいいし、
独特のフォントも良かった。
当時は、中学生がタイプライターを使って、
少し大人になった気分だったことを
本作を読んで思い返せた。
Bob Dylan [Book]
Cinnamon And Gunpowder [Book]
Cinnamon And Gunpowder
Writer: Eli Brown
Source: 東京創元社
Price: 1,276円
★ 6.5
タイトルが気に入ったので購入。
この意味は本作を読んでもらわないと伝えようがない。
1880年代、海賊の話です。
とあることで捕虜となった料理人は、
そこの船長に毎週日曜日に、
料理を提供しないといけない取り決めとなるが、
(日本で放映されていた「料理の鉄人」を参考にしたらしい)
船にはほとんどご馳走に仕立てる材料がない中で、
色々と考えるわけで、そこに脱走したい、戦場の人間関係、
船長が目論む作戦などなどが絡んでいくという作品。
そこそこ、楽しめました。
翻訳者も、たまたまこの作品を見つけ、
その面白さを出版会社に伝え、
こうして日本語で読めることとなりました。