Bustin' Down The Door

昨夜は、Bustin' Down The Door を鑑賞。
75年頃、オースラリア、南アフリカのサーファー達は
自分の実力を認めてもらうため、世界で最高の波に乗るために、
ハワイイのノースショアーを目指した。



ショートン・トムソン、マーク・リチャーズ、ラビット・バーソロミュー達は、
お金を貯め、ハワイイに渡りパイプラインなどの波に挑み、
徐々にその名前を世界に知らしめていくことになり、やがては、プロサーファー
という概念を作り上げていった。
彼らは純粋に一生、サーフィンを続け、それで生活できたらと思い、
懸命にトレーニングに励んだのだが、ハワイイの伝統文化を軽んじた結果、
地元の自警団との抗争に発展してしまうのだ。

しかし、それもエディーの尽力により解決し、サーフィンの世界は
一歩前進し、巨大ビジネスへと発展していくのです。

映像は、当時の彼らの果敢なライディングがてんこ盛りだし、
これぞノースの波というシーンがたくさん楽しめます。

ラビットの「ファイブ・サマー・ストーリーの映像を観て、
絶対にハワイイに渡らないといけないと思った」などという
コメントもあったので、昨夜は、ファイブ・サマー・ストーリー
も観てしまったのです。



ドキュメンタリータッチなので、ライディングシーンばかり
を期待している方にはお勧めしません。
しかし、ここに登場するサーファーのライディング姿は
芸術としかいいようがありません。
ペン・アイパがこんなことを語っています。
「MRがテイクオフした時のポジションに、雲の間から太陽が
現れた。彼はカモメのようだった」

The Drifter / Rob Machado

この DVD は、プロサファーであるロブ・マチャドが、
インドネシアへの自己省察のためのサーフトリップに旅立ち、
その時の彼の心の変化を映像に収めた作品です。

映像は息をのむほどの美しさに彩られています。
それとは対照的にロブの心には靄がかかり、すっきりしない。
そんなコントラストがおもしろい。
ただし、ちょっと自然さが欠けているようにも思う。
本当に、この旅でこのような心境になったのかを、
映像から読み取ることは少し難しいと思う。



しかし、ケリー・スレーターとは対照的に早々と
プロサーキットには背を向け、サーフィン本来を楽しむ
姿勢だったロブなのだから、結末にも納得はするのですが。
昨年、初のパイプライン・マスターズの覇者になったことが、
何かしらの影響を与えたのかもしれない、
それはロブ本人にしかわからないことだけど。

Into The Wild とダブってしまうところがある本作品。
興味のある方は、素晴らしいグリーンルームとサンセット、
作品冒頭の、絶対抜けてこないと思っていたチューブから
滑り出て来るロブのライディングはとても素晴らしいので、
ぜひ、その目で観て欲しいと思います。