180° South ( Blu-ray )

観たい観たいと思っていたけど、劇場には観に行けなかった作品。
( GW には徒歩 3 分の映画館で上映があったけど知らなかった)

パタゴニア創始者、イヴォン・シュナイダーと
ノース・フェイスの創始者、ドグ・トンプソンが
40年以上前に、サーフ&マウンテンの楽園を求め、
南米 ( チリ ) のパタゴニアを目指した 16 mmフィルム
を観たクリス・マロイが、無名のジェフ・ジョンソン
を起用し、同じような旅を再現した作品です。



Blu-ray を購入して良かった。
何と美しい映像なのだろう、ナレーション、音楽を消して
映像だけを眺めていても、飽きることのない風景です。

イヴォンとダグは、車を買い陸路を行きましたが、
ジェフは海路をチョイスし、チリを目指した。
途中、アクシデントがあり、チリを目の前に
イースター島に上陸することになるのですが、
この島の美しさは、息を飲むほどである。

この島で出会ったマコヘという女性は、
何とも言えず素敵な魅力があり、
後半の旅に同行することになりますが、
こうした生き方をしている女性を尊敬してしまいます。

そして、美しい風景とは対照的に、人間の愚かさも語られています。
どこの国でも、自然を壊して、人間に便利なダムなど
を建設することを繰り返しているのです。
やはり、自分の住む街や自然を守るには自分で正しい行動を
取っていくことしかないのだと再認識させられます。



音楽も素晴らしく、この旅の映像を観ながらの Jam Session、
メイソン・ジェニングスも実際にパタゴニアを訪れ、
現地の自然に触れたうえで、音楽を製作しているので、
とても存在感のある、素敵な曲ばかりで、うっとりとさせられた。

もっともっと書きたいことはありますが、
とにかく、大推薦な作品に間違いありませんので、
あとはぜひ自分で目でご覧下さい。
Extra Features も充実していますよ。

最後に、シュナイダーの印象的な言葉を紹介しておきます。
( 今回、彼もまた老齢にも関わらず、パタゴニアの山に登っています )

・目標に辿り着く過程が大切だ。
・シンプルに暮らすことほど難しいものはない。
・世界中のほとんどの問題は、方向転換すれば解決する。
・欠陥のあるシステムを維持する必要はない。

旅に出たくなりました。

★★★★